キーをひねったら、エンジン始動の様子も点検項目として、頭の片隅でチェックしておきましょう。キーをひねって、スムーズに問題なくエンジンがかかれば良いのですが、まれにエンジン始動にもトラブルがみられることがあります。エンジンのかかり具合やエンジンが発する異音などに留意し、問題が大きそうであればすぐに整備・修理工場に相談することがお勧めです。
●エンジンがかかりにくい
その他、ヘッドランプが暗いなど、まずはバッテリーチェックをしてみましょう。バッテリーが劣化していると電装類が正常に作動しません。製造から3年以上たったバッテリーは整備・修理工場などで交換してもらいましょう。ただ、バッテリーが新しく、特に問題が見られない場合は(また、ランプ類の消し忘れなどで一時的にバッテリーが弱っているだけの場合には)、1時間ほど走って充電すれば回復しますので、ご安心を。もし、それでも調子が悪いときには整備・修理工場へ依頼しましょう。
●キーを何度かひねるとかかるけれど…
エンジンが冷えているとかかりにくい、などの症状は、放っておくとバッテリーやスターターモーターに負担がかかります。悪くすると故障につながってしまいますので、なるべく早めに整備・修理工場によるチェックを受けましょう。
●エンジンがかかるけれど、すぐに止まる
アクセルを踏みこんでいればエンジンは止まらない、などの条件つきでしかエンジンが動かない場合です。原因はさまざまですが、これもすぐに整備・修理工場へ持ち込みましょう。
●エンジンが全くかからない・走行中のエンスト
緊急度が高い症状の一つだと思われます。整備・修理工場に連絡をとって相談しましょう。
アクセルペダルを使った点検項目です。エンジンをかけ、必ず、ギアをニュートラルに入れ、ブレーキレバーが引いてある(またはブレーキペダルを踏んでいる)ことを確認してチェックしましょう。アクセルペダルを踏みこみ、その引っかかりや、エンジンの回転などを見ます。際立った異常が見られたら、走行せずに整備・修理工場などに処置を相談しましょう。
●アクセルペダルに引っかかりはないか
アクセルを踏みこんだり戻すときに、アクセルペダルに引っかかりがないかをチェックします。まれに、踏みこみ時にアクセルが固いなどの症状がありますので、その際は整備・修理工場で点検を受けましょう。また、引っかかり具合がひどいようであれば、走行せずに点検を受けたほうが無難です。
●アクセルとエンジンの回転をチェックする
アクセルの踏みこみや戻しに対して、スムーズにエンジンの回転が上昇・下降するかを点検しましょう。また、エンジンから異音などが発せられていないかもチェックします。問題がないようであればOKです。ただし、「アクセルを踏むと変な音がする」、また「アクセルを踏むと振動がある」などの場合は、緊急を要する症状である場合もありますので、乗車を避け、すぐに整備・修理工場へ点検を依頼しましょう。
●アクセルペダルが滑る?
ごくまれに、アクセルペダルが極端に摩耗していることもあるかもしれませんが、ほとんどは靴についている泥や油が原因です。落としてから乗りましょう。また、スリッパやぞうりやハイヒールなどの、運転しずらい履物で運転するのは止めましょう。
ブレーキの点検項目です。ブレーキペダルの点検方法と、停車中・走行中のおもな問題例をご紹介します。ペダルの感触とともに、異音についても注意を払ってください。ブレーキ類は、運転するにあたって車のなかでも最重要なものの一つですので、異常はすぐに整備・修理工場で点検を受けましょう。極端な異常である場合には乗車しないようにしましょう。
●ブレーキペダルの日常点検
ブレーキペダルをいっぱいに踏みこみ、その踏みごたえや、床板との隙間(踏み残りしろ)が適切であればOKです。また、戻りぐあいについても確認しておきましょう。
●床板との隙間が少ない・踏みごたえが柔らかい
ブレーキフルードの漏れや汚れ、空気混入の疑いがあります。トラブルの度合にもよりますが、走行せず、すぐに整備・修理工場で点検してもらったほうが無難です。
●ブレーキを踏むとカクカクした感じがある
マスターシリンダーなどの不調が考えられます。走行せず、整備・修理工場に相談しましょう。
●ブレーキを踏むと異音がする
「グゥーー」などの音がエンジンルームからする場合は、ABSの誤作動が考えられます。早めに整備・修理工場へ持ち込みましょう。また、「キーキー」といった感じの音である場合には、何回か踏むとなくなる音なのか、そうでなく必ず鳴る音なのかで判断がわかれます。何回か踏むとなくなる場合にはブレーキパッドの硬化が原因だと思われます。まだブレーキは効きますが、早めに整備・修理工場の点検を受けて交換するかどうかの判断を仰ぎましょう。ブレーキを踏んで必ず鳴る音、また大きくなる音であるときにはブレーキパッドの完全な摩耗が考えられます。走行せず、すぐに整備・修理工場に相談しましょう。
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の日常点検です。このパーキングブレーキが、サイドレバーでなくペダルになっている車種もあります。
●日常点検の方法
パーキングブレーキ・レバーをいっぱいに引いて(またはペダルをいっぱいに踏んで)、止まるまでのノッチ数が適正であるかどうかをチェックします。ノッチ数とは、レバーを引いたりペダルを踏んだときにカチカチとなる音のことで、1回の“カチ”音で1ノッチと数えます。適正なノッチ数は、車の取扱説明書などに書いてあります。
また、以下のような場合は各所の不調が考えられます。緊急でないものもありますが、早めに整備・修理工場でチェックをうけましょう。
●レバーの引きしろが大きい
この引きしろ(ペダルは踏みしろ)が大きい状態で、サイドブレーキが効くかどうかで判断がわかれます。サイドブレーキがきちんと効く場合は、サイドブレーキワイヤーののびが考えられますので、整備・修理工場でなるべく早めに調整してもらいましょう。
●サイドブレーキの効きが悪い・効かない
レバーの引きしろが大きく、かなり上まで引かないと効かない場合は、ワイヤーののびが原因です。坂に駐車している場合など、ひとりでに動きだす危険性がありますので、すぐに整備・修理工場で調整してもらってください。また、引きしろが正常であるけれどサイドブレーキの効きが悪い場合も、同様にして早い処置が必要です。
●パーキングブレーキ・レバー(ペダル)の位置が元に戻らない
サイドブレーキ・ワイヤーが劣化している状態です。走行せず、すぐに整備・修理工場へ相談しましょう。
いざという時、意外に大切なのがワイパーやウィンドウウォッシャーです。瞬時に動作しないと困るかも知れませんので、普段から点検しておきましょう。不調であれば整備・修理工場に点検を依頼しましょう。
●ウィンドウウォッシャーの点検
ウィンドウウォッシャー液がスイッチとともにちゃんと噴出するか、また噴射の向きや高さは適切であるかをチェックします。まれにウォッシャー液がつまって噴出しないこともありますが、何回か試せば出ることがほとんどだと思います。
●ワイパー
ワイパーの動作が低速~高速のすべてにおいてスムーズであるかを確認します。ワイパーを乾拭きさせると、ワイパーゴムの劣化を招いたり、ガラスを傷つけてしまいますので、ウォッシャー液を噴射してからにしましょう。また、ウォッシャー液の拭きとり具合もチェックしておきます。
以下に、トラブルと対処法をご紹介します。深刻なトラブルでない場合が多いですが、気になったら整備・修理工場などに相談しましょう。
●ウォッシャー液のトラブル
ウォッシャー液が出ないときは2通りの原因が考えられます。まず、ウォッシャー液の濃度が高くて目詰まりした場合ですが、噴射ノズルに針金などを差し込んで掃除をしてみてください。それで直ることがほとんどですが、重度の詰まりであれば整備・修理工場にチェックしてもらいましょう。また、寒冷地の冬期では、ウォッシャー液の濃度が薄いために凍結するケースがまれにあります。タンク破損などの恐れがありますので、整備・修理工場で点検してもらいましょう。
●ワイパーの拭き取り不良
ワイパーゴムの劣化などが原因です。はやめに整備・修理工場などで交換してもらいましょう。
運転席から、走行中などに発覚する重大な問題例をご紹介します。運転しているときの異常は緊急度の高いものが多いのですが、あわてずに停車し、整備・修理工場などに連絡を入れるのが大切です。以下にご紹介する他にも、気になる症状があったら速やかに点検を受けましょう。
●フットブレーキの効きが悪い?
落ち着いて徐々に速度を落とし、路肩に止めましょう。とくに下り坂を長時間走っているときなどにフットブレーキを使いすぎると、温度が異常に上がってしまうために起こる現象です。30分ほど停車してブレーキの踏みごたえが戻ったら走行しても大丈夫ですが、そうでない場合には絶対に乗車してはいけません。すぐに整備・修理工場などに連絡を入れましょう。また、しばらくしてブレーキが効くようになっても、すぐに整備・修理工場に持ち込んで点検を受けましょう。
●まっすぐ走らない・走行中に振動がある
街乗りなどのゆるやかな走行で、ハンドルを離したとたんに曲がる(まっすぐ走らなくなる)車は、どこかのバランスが狂っている可能性があります。放っておかず、すぐに整備・修理工場へ持ち込みましょう。また、街乗りなどのゆるやかな走行では問題がないのに、高速道路に乗ると不安定や振動などの不調が出る場合があります。この場合も、気づいたらすぐに工場などで整備・修理をしてもらいましょう。そのまま高速道路を走行してはいけません。
●ギアが入らない・ギア変速するとショックがある
MT車、AT車ともに緊急度が高い症状の一つです。原因はさまざまに考えられますが、早急に整備や修理をしてもらいましょう。