車のランプ類の点検項目です。エンジンをかけ、すべてのランプ類をチェックしましょう。ランプ類はその車の運転者のみならず、公道を走るすべての車に対して運転の意思表示を行うためのものです。損傷などがあると違反ですし、事故の原因になりますので、普段からよく管理し、整備・修理をしておきましょう。
【1】ヒビやキズなどがないかをチェックしよう
ランプカバー(レンズ)に、ヒビ・キズ・汚れなどがないかチェックします。ランプカバー(レンズ)などが損傷している場合には、整備工場などで修理・交換してもらいましょう。
【2】ランプが点灯するかどうかをチェックしよう
チェックするランプの種類は以下の通りです。
●ヘッドランプ(前照灯)
自動車の要です。左右両方とも点灯していることが必須です。片方でも切れた場合は、すぐに整備工場で修理・交換してもらいましょう。
●クリアランスランプ(車幅灯)
ポジショニングランプとも。その車の車幅を知らせるためのものです。ヘッドランプやウィンカーに組み込まれているタイプと、独立しているタイプがあります。
●ウィンカーランプ(方向指示器)
点滅するのが条件で、1分間60~120回の間隔と定められています。これより早い、または遅いことがあれば整備工場で修理・交換を依頼しましょう。
●フォグランプ
霧発生のときに視界を確保するライトです。ない車種もあります。
●ブレーキランプ(制動灯)/テールランプ(尾灯)
ブレーキを踏みながらの点検が必要です。他人に見てもらうなどしてチェックしましょう。これも不調であると問題の大きいランプですので、すぐに整備工場で修理・交換を依頼してください。
●バックアップランプ(後退灯)
バックするときに点灯するランプです。
●ライセンスランプ(番号灯)
車のナンバープレートを照らしているランプです。
タイヤの空気圧の点検です。地面の接触しているところのタイヤ側面のたわみ具合で目視点検します。極端におかしいな、と思われたら、すぐに整備・修理工場などでチェックしてもらいましょう。
●タイヤ空気圧の適正値を知っておこう
整備・修理工場などに置いてある“タイヤゲージ”というものでタイヤの空気圧が適正値であるかどうか判断してくれます。タイヤによって適正値が違いますので、自分の車の空気圧適正値を把握しておきましょう。空気圧の適正値は、運転席のドアの端や、センターピラー(車を側面から見て、前後のドアの間にある支柱のこと)に貼ってあるラベルなどに記されています。
●空気圧は適正値を維持しよう
誤解されやすいのですが、タイヤはパンパンの状態にしておくのが良いというわけではありません。空気の入れすぎにも問題があるのです。インチアップされたタイヤ(ホイールの直径が大きく、ゴム部分が薄くみえるタイヤ)を見て、一般タイヤ(ホイールの直径が小さく、ゴム部分にも厚さのあるタイヤ)を履いている人が、「自分の車には空気が少ないのではないか」と勘違いし、空気を入れすぎてしまう、といった事態がときどき見受けられます。
タイヤには偏平率というものがあるのですが、この数字が大きいタイヤは空気圧を適正値にしていても、外見上、タイヤの接地部分がたわんで見えるのです。タイヤには車全体のクッションという働きもありますので、たわんでいるように見えても、適正値であれば問題ありません。
空気の入れすぎは車の乗り心地を悪くし、また、足りなくても燃費などに影響が出ます。ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れると、適正値にかかわらず入れすぎてしまうスタッフがまれにいますので、その場合、きちんと適正値になるよう指示するか、または後日、整備・修理工場で見てもらいましょう。
タイヤの空気圧とともに、亀裂・ヒビや、異物の咬みこみなども点検しましょう。タイヤの全周にわたって、まんべんなくチェックします。異常だと思われたら、すぐに整備・修理工場に依頼しましょう。
●亀裂・ヒビなど
タイヤはゴム製品であるため、年を経れば劣化します。タイヤの溝部分や、側面などに大きな亀裂・ヒビ・キズなどがあったら、すぐに整備・修理工場で交換してもらいましょう。溝の残っているタイヤであっても、ヒビ割れなどを起こしているものは交換の時期です。亀裂・ヒビなどが大きく入ったタイヤでそのまま走っていると、走行中にパンク(バースト)する恐れがあります。
●異物の咬みこみ
小石やその他の異物がタイヤの溝に咬みこまれていないか点検します。小さなものを浅く咬みこんでいる場合は、そのまま取り除いても良いのですが、深く刺さっているような場合には、整備・修理工場に相談してからにしましょう。取り除いたとたん、急激にタイヤの空気が抜ける恐れがあります。
●釘や金属片などが刺さっている場合
タイヤに明らかに深く異物が刺さっている場合には、あせって抜いてはいけません。抜いたとたんに空気が抜け、走行不能になる可能性があります。多くの場合、釘がささっても緩やかに空気が抜けるものですので、自走できる場合は、そのまますぐに整備・修理工場などに持ち込みましょう。ただし、すでに明らかに空気が抜けている場合(またはすぐに抜ける恐れがある場合)は、早急な判断で走行せず、整備・修理工場に連絡を入れて相談したほうが無難です。
タイヤの摩耗(すり減り)状態の点検をしましょう。タイヤは地面と接地する唯一の個所であり、車の中でも負担の大きいところです。車の接地状態などに異常があらわれると、タイヤにもそれが反映されていますので、摩耗状態が変だと思ったら、すぐに整備・修理工場に相談しましょう。
●溝の深さ
タイヤの溝は充分に残っているか、溝の深さをチェックします。ウェア・インジケータ(スリップサイン)を見てみましょう。タイヤの側面、▲印があるところの溝にウェア・インジケータがあります。溝の充分なタイヤでは現われませんが、溝が残り1.6mm以下の深さになると、溝の途切れとしてこのウェア・インジケータが現れます。これが現れたタイヤは法律上、使用できないことになっていますので、すぐに整備・修理工場で交換してもらいましょう。
●摩耗のかたより
タイヤの接地面で、「どこか一か所だけがすり減っている」ということはないでしょうか?「一本のタイヤの内側(または外側)だけがすり減っている」、「接地面の中央部分だけが極端にすり減っている」、「4本のタイヤのうち何本かだけすり減り方が違う」、これらの症状はすべて“偏摩耗”と呼ばれ、問題のある摩耗状態です。放っておくと異常振動を起こしてハンドルをとられるなど、事故につながる可能性がありますので、整備・修理工場などで交換してもらいましょう。また、偏摩耗を予防するには、タイヤのローテーションを適宜行うことが大切なのですが、タイヤ交換に自信がない人は、定期的に整備・修理工場などにこれを依頼するのも良いでしょう。
その他、車まわりからの点検で緊急度が高い症状をご紹介します。このような症状が見られたらすぐに整備・修理工場に依頼しましょう。
●ランプ類が暗い
ランプの劣化が考えられます。交換は一見簡単そうですが、バルブ(電球)のガラス部に手油がついたりなどすると球切れの原因になるなどデリケートなものです。自信のない人は整備・修理工場に依頼しましょう。また、ランプ類がバルブ(電球)を交換したにもかかわらず暗い場合は、電気系統の異常が考えられます。こちらはすぐに整備・修理工場へ持ち込みましょう。
●ランプ類が変な方向を照らしている
特に問題が大きいのはヘッドランプなのですが、そのまま走っていると対向車に迷惑がかかり、事故の可能性も考えられます。光軸調整という繊細な調整を必要としますので、すぐに整備・修理工場へ依頼しましょう。他のランプ類であっても、不具合があると周囲の車に迷惑ですので同様です。
●タイヤの偏摩耗がひどい
気づいたとき、すでに偏摩耗の様子がひどいようであれば、サスペンションなどの異常が疑われます。アライメント測定など、設備がなければ原因もわからない状態になっていることも多くあります。万が一のことを考えて乗車せず、整備・修理工場などに連絡をいれて相談しましょう。
●車体を押してみて、揺れが一回でおさまらない
ショックアブソーバーの劣化が疑われます。交換が必要ですので、すぐに整備・修理工場へ持ち込みましょう。多くの場合、近場の工場へ持ち込むくらいであれば自走できると思いますが、あまりに揺れがおさまらず不安であるときには、整備・修理工場に連絡を入れて処置を相談しましょう。