新しい車を購入したら、楽しいカーライフの始まりですね!どこに行こうか、何をしようか、いろいろなプランを立てたくなるものです。しかし、そのプランを本当に楽しいものにするためには、車の点検整備がとても大切です。正しい点検整備は、車の性能をよく引きだします。
逆に点検整備されない車は、あちこちに不調が出やすくなるだけでなく、トラブルが積み重なれば短命になってしまいます。より安全に快適に、しかも長くカーライフを楽しむためには、車の点検整備はかかせないものなのです。普段からユーザー自らがしっかり点検整備を行いましょう。
また、家での点検だけでなく、修理工場など、専門家による点検整備もよく受けることをオススメします。自分では発見できない不調が発見できるとともに、その修理についてもエキスパートだからです。プロによって点検・整備された車は、安全で快適なだけでなく、その価値も長持ちさせることができます。つまり、車を売るときにも有利になるのです。
プロの整備士に点検整備を依頼すると、“点検整備記録簿”にそのことをきちんと書き込んでくれます。これは、「ていねいに点検整備された車である」という証明になります。買取査定額(リセールバリュー)が高くなりますので、買い替えの費用も安くすむことになり、いろいろな車種が楽しめるかもしれません。同じ車を長く乗るにしろ、買いかえて楽しむにしろ、選択の幅を広げてくれるのがマメな点検整備であるといえるでしょう。
車を買うと、“法定定期点検整備”という言葉を聞くことになるでしょう。これは、運輸省による自動車点検基準により定められているものです。車種によって点検整備の時期に違いはありますが、現在、乗用車では6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月が定められています。なかでも主なものとしては、12ヶ月点検(26項目)と24ヶ月点検(56項目)でしょうか。とくに、24ヶ月点検は車検の時期とも重なりますので重要です。
この法定定期点検整備の内容は、ユーザーみずからがが点検できるものだけではなく、車の内部(たとえば電気装置内の点火プラグの状態など)など、専門的なものにまで至ります。国家資格を持った整備士しか分解・整備、また、点検整備記録簿に記入することはできません。そのため、修理工場などに依頼するのが普通です。
法定定期点検整備は、国の認可をうけた工場でしか受けられませんので、依頼する際にもそのことを確かめましょう。車の登録時期によって12ヶ月点検・24ヶ月点検の時期は違ってきますので、しっかり確認して依頼してください。
ところで、この法定定期点検整備は法で定められているとはいえ、じつは罰則がありません。つまり、法定点検整備を行わないことによる罰金などはないのです。しかし、これは決して点検整備をしなくてもよい、ということではありません。むしろユーザーの自己責任によるところが大きい、という意味なのです。
また、法定点検整備それ自体は、車の性能や安全性を保証するものではありません。不調が見受けられるところなどは整備士さんが声をかけてくれますので、きちんと交換・修理してもらいましょう。
車検とは、車の健康診断といったところでしょうか。車検の各項目には法定の保安基準があり、その車の外観・安全面・公害面などが、その時点で基準をクリアしているかどうかを調べます。現代の車は精密になったとはいえ、機械であることには変わりありません。金属やゴムなど、疲労するところも多くありますので、消耗していないかこまめに診てあげるのは大切です。
また、一つの車が故障を起こすと、公道にいるすべての車が影響を受けます。スムーズな道路状況を確保するためとしても車検は定められているのです。ユーザー自身のためだけでなく、公道を走る車両すべてのために、車検を受けることは重要だと言えます。そのため、車検が切れたまま行動を走ると、重い罰則があります。
ちなみに、法定定期点検整備と車検の違いはなんでしょうか?車検とは、テスターなどを使って「保安基準をクリアしているかどうかを確認する“検査”」なのに対し、法定定期点検整備は「点検をしてそのうえ整備・修理などを行うこと」です。つまり、車検というのは“検査”に過ぎませんので、クリアしたからといって、それが安全性などの保証になるわけではないのです。その時点で保安基準をクリアしていても、点検整備がされていなければ、直後に故障が起こることもあり得ます。
また、車検と定期点検整備は同時に受ける必要がなく、そのことを利用したのが“ユーザー車検”というものですが、これは車に詳しく、慣れた人でないと難しいものです。車検と定期点検整備は切ってはなせないものですので、どちらをおろそかにしても安全なカーライフを楽しむことができません。できれば両方を同時に整備工場などに依頼するのが安心でしょう。
●必ず携帯するもの
緊急時の整備・修理のために、必ず携帯するものは以下の通りです。
【1】発煙筒
ないと車検に通りません。また、使用期限が切れていても不携帯とみなされます。期限が切れていないか確認するとともに、なければ購入しましょう。車によって、ホルダーにつけられる発煙筒のサイズが違うことがありますので、確認してみてください。
【2】非常用三角停止板
三角停止板の携帯は義務ではありませんが、高速道路で緊急停車するときに、三角表示板などの表示を行わないと道交法違反になってしまいます。万が一のために車載しておくべきものの一つです。
●タイヤパンク時の整備・修理用具
法で義務づけられてはいないものの、緊急時のために車載しておきましょう。普段から交換練習をしておくのもオススメです。
【1】スペアタイヤ
主に2種類あります。通常履いているタイヤと同じタイヤか、または「テンパータイヤ」と呼ばれる簡易タイヤのどちらかなのですが、タイプによって付けかたが若干変わってきますので、注意してください。普段から、スペアタイヤの位置や装着方法などを確認しておきましょう。また、スペアタイヤがもともと車載されていない車種もありますが、その場合はパンク修理キットが付属しています。
【2】車載工具
ジャッキ、L型レンチなど。ジャッキは油圧式のものが便利ですし、また、レンチもクロスレンチ(十字レンチ)やトルクレンチなどがあると、より楽で正確なタイヤ交換ができます。購入するときは、あまりに安い工具は避けましょう。ナットなどを傷めてしまうことがあります。また、車種によってナットなどの規格が違うことがありますので、確認して購入してください。
万が一のときのために持っておくと便利なグッズをご紹介します。
●ブースターケーブル
バッテリー上がりのときの緊急対策用です。バッテリーの容量とケーブルのアンペア数を確認して購入しましょう。一度上がったバッテリーは性能が落ちますので、後日、整備工場などでみてもらいましょう。
●パンク修理キット
緊急修理用です。パンクの程度によってキット修理だけで帰宅できるかどうかには限界がありますので、わからない場合は停車したままロードサービスを待ったほうが無難です。
●軍手
タイヤ交換などで手が汚れるのを防ぐほか、エンジンルームを開けて見るときに熱くなった個所でヤケドをするのを防ぐことができます。厚手で扱いやすいものが良いでしょう。
●牽引ロープ
ロープは自動車牽引用のものが販売されていますので、選んで購入しましょう。
●作業用ライト
電池式の懐中電灯でもいいのですが、シガーソケットを電源にして長時間広い範囲を照射できるライトが販売されています。夜間の作業はもちろん、アウトドアなどにも活用できます。
●車内用携帯充電器
シガーソケットを電源に、携帯電話が充電できるものです。携帯電話の普及により公衆電話が減ってきていますので、現代の緊急時に重宝するものの一つでしょう。
●その他
ロードマップ、雨具、簡易トイレを常備している人も多いようです。また、ゴミ袋・古新聞紙・ガムテープなどは、緊急時に限らず、あると便利なものでしょう。特にガムテープは、事故でガラスが割れたときやトランクが開きっ放しになった時にも役立ちます。
これら緊急時の一式は、わかりやすく袋などに入れておくと良いでしょう。
整備や修理に気を配るだけではなく、せっかく購入した愛車ですから、いたわって乗りたいものです。上手に長持ちさせましょう。
●“急”のつく運転をしない
運転に慣れた「上級ドライバー」にありがちでしょうか。急発進・急ブレーキ・急カーブなど、“急”のつくような運転の仕方は、ドライバーに危険なだけではなく、車にも負担がかかります。たとえば、停車するときにエンジンブレーキを使って徐々に速度を落とすのではなく、フットブレーキを急に踏みこんで停まろうとすると、ブレーキ系やタイヤ、エンジンにまで負担が及ぶのです。その結果、燃費が悪くなることまであります。車を大切にしない運転は、真の上級ドライバーとはなりえませんね。もちろん、事故を起こさないためにも、乱暴な運転はしないようにしましょう。
●運転はなるべく正確に
一方、こちらは運転初心者がやってしまいがちかも知れません。例えば、バックで駐車スペースに入れる時など、タイヤと縁石がこすったりします。表面的にはキズがつくだけですが、これをくり返すとアライメントが狂い、最終的にはタイヤの片減りにつながってしまいます。まっすぐ走らなくなってしまうのです。また、すえ切りも問題です。すえ切りをしたからと言って、すぐに壊れるような現代の車ではありませんが、パワーステアリングなどに負担がかかっていることは間違いなく、これもくり返すとトラブルの原因になります。運転技術の向上は、車を長持ちさせることにもつながりますので、ぜひ意識してみてください。
どちらの場合も、ひとつひとつの動作を丁寧に行うことが、長持ちさせる秘訣と言えそうです。車の調子が何だかおかしいな、と思ったらすぐに整備工場などにみてもらいましょう。